動物図鑑・マントヒヒ

マントヒヒ さんのプロフィール



動物図鑑・マントヒヒ

マントヒヒ

霊長目 オナガザル科
学 名 Papio hamadryas
英 名 Hamadryas baboon / Sacred baboon
分布域 アフリカ北東部やアラビア半島
生息環境 サバンナ地帯など、乾燥した地域
体 長 雄で60~80cm、雌で40~60cm 程度
尾 長 40~60cm 程度
体 重 雄で20~30kg、雌で10~15kg 程度

マントヒヒは「アフリカの角」と呼ばれているエリトリアやジブチ、エチオピア、ソマリア北西部など、紅海に面したアフリカ北東部に分布しているオナガザル科のサルで、アラビア半島のイエメン西部にも分布している。

体は雄の方がかなり大きく、大きいものでは体長80cm、体重も25kgを超えるが、雌ではその半分程度の大きさしかなく、大きく違っている。

毛色や体型も雌雄で異なっていて、毛色は若いものでは褐色をしているが、雄は成獣になると灰色に変わり、肩から背にかけては白っぽい毛がタテガミのように伸びてくる。

これがマントを着ているように見えることから名前が付けられているが、雄は頭部側面の毛も長く伸びて、耳も毛の中に隠れてしまっている。
しかし、雌ではマントのようなタテガミは伸びずに、毛色も褐色のままで、全体にほっそりとした体つきをしている。

顔には毛がなく、雌雄共に肌色をしている。
また、他のヒヒのように口先は突き出ていて、目は深くくぼんでいる。
ニホンザルなどのように頬袋があって、食べ物を一時蓄えておくことができるが、しりだこは大きく、赤いこともあってよく目立つ。

サバンナや半砂漠地帯、岩場などの乾燥した地域に生息しているが、標高2500m程のところにも姿を見せる。

また、マントヒヒはバンドと呼ばれる50~60頭ほどの群れをなして生活しているが、この群れは成獣の雄のリーダーによって率いられている。
群れの基本単位は、1頭の雄と複数の雌、その子どもたちから形成されているユニットと呼ばれているもので、このユニットが集まってクランと呼ばれる集合体を形成し、クランが更に集まってバンドと呼ばれる群れをつくっている。

このバンドがマントヒヒの基本社会となっていて、採食などの様々な社会行動が行われる。
バンドの行動範囲は30~40k㎡と言われているが、夜には崖縁などの安全な場所にバンドが幾つか集まって群れは更に大きくなり、外敵から身を守る為に共に夜を過ごす。

主として地上性で、果実や木の葉、根茎、球茎、草、種などの植物質の他、昆虫や鳥の卵なども食べるが、マントヒヒは食料の少ない乾燥した環境で生活している為、見つけることが出来るものは何でも食べる。
鳥や爬虫類、時には小型の哺乳類なども捕らえ、季節によって様々なものを食べている。

外敵はヒョウライオンなどだが、マントヒヒが生息する地域では既に絶滅していると考えられていて、最大の外敵は人間と言われている。
しかし、ハイエナなどの他、大型のヘビやワシなどの猛禽類に襲われることもあり、時には雄が長くて強力な犬歯を武器にして立ち向かっていくこともある。

決まった繁殖期はなく、妊娠期間170~173日程で、ふつうは1産1子、希に2子を出産する。
生まれたばかりの子どもの体重は600~900g程度で、体毛は黒色をしている。

離乳期間は8ヶ月程と言われているが、短いものでは半年、長いものでは15ヵ月程と幅がある。
雌は4年半、雄は5~7年で性成熟し、飼育下での寿命は30~35年程度と言われている。

マントヒヒは、古代エジプトでは神の使いをする神聖な動物として神殿の壁画やパピルスの巻物などにも描かれていたが、現在エジプトでは絶滅してしまっている。

また、かつてはスーダンにも生息していたが、ここでも地域的に絶滅していると言われているほか、エチオピアなどでは開発された農耕地周辺にも現れるため、時に害獣として駆除されたりしている。

現在のところ、種としては絶滅の危惧はないとされているが、生息地の開発や地域によっては狩猟の対象にもなっていて、マントヒヒの生息数は減少傾向にある。

尚、マントヒヒとアヌビスヒヒとの間には、自然下での交雑種が発見されている。




Private Zoo Gardenは、国内の動物園で会える動物たちを紹介している、インターネット動物園です。
 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
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