コビトマングース

コビトマングース さんのプロフィール


動物図鑑・コビトマングース

コビトマングース

食肉目 マングース科
学 名 Helogale parvula
英 名 Dwarf Mongoose
分布域 アフリカ東部や南部
生息環境 主にサバンナ地帯
体 長 18~28cm 程度
尾 長 14~19cm 程度
体 重 210~350g 程度

マングースの仲間はアジアやアフリカなどに広く分布しているが、コビトマングースは、エチオピアやソマリア、ケニアからモザンビーク、アンゴラやザンビア、コンゴ民主共和国南部などの、アフリカ大陸の東部や南部にかけてのサバンナ地帯や、樹木がまばらに生えているような地域に生息し、標高2000m程度まで姿が見られる。

コビトマングースは、その名の通りマングースの仲間ではもっとも体が小さく、体長は平均で20~25cm程度で、同じアフリカに生息しているスリカータ (ミーアキャット) に比べてもかなり小さい。

体毛は灰褐色や暗褐色、赤褐色などで、体は細長く、四肢は短い。
口先はとがった感じがし、耳は丸くて大きい。
また、尾は長くて、ふさふさとした感じがする。

昼間に活動し、シロアリやバッタ、コオロギなどの昆虫のほか、ヘビトカゲネズミなどの小動物や鳥の卵などを食べる。
しかし、元来は肉食性の動物だが、時には果物なども食べる。

強い社会性をもち群れで生活しているが、コビトマングースは神経質で警戒心も強いことから、あまり姿を見かけることはない。

群れは普通12~15頭ほどで構成され、かなり広い範囲をテリトリーとして、その中を移動しながら生活している。
この移動範囲は他の群れと重複することがあるが、その範囲の中にはかなりの数のシロアリの塚があり、餌を獲るほか、外敵などを見張る為の展望台としても使われている。

外敵は大型の肉食動物よりも、大型のヘビや猛禽類などに襲われることが多いと言われている。
また、コビトマングースは知能も高く、卵を見つけると後ろ足の間から送り出し、岩にぶつけて割るようなこともすることが知られている。

出産は主に11~5月の雨季の間に見られ、妊娠期間49~56日程で、1産4~6子を出産する。
繁殖は群れの中の高位の雌によって行われるが、子どもは下位の雌たちが、しばしば共同で子育てをする。
雌雄共に2~3年程で完全に性成熟し、飼育下での寿命は15年を超すものもいるが、野生状態での寿命は8年程度と考えられている。

尚、コビトマングースには次の7亜種がいるとされている。
・Helogale parvula parvula
・H. p. ivori
・H. p. mimetra
・H. p. nero
・H. p. ruficeps
・H. p. undulatus
・H. p. varia


また、コビトマングースは狩猟の対象になっていたり、時には家禽の卵を食べたりすることから駆除されることもあるが、生息数は安定していて、現在のところ絶滅の恐れはないとされている。


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