マナヅル

マナヅル さんのプロフィール



動物図鑑・マナヅル

マナヅル

ツル目・ツル科
学 名 Grus vipio
英 名 White-necked crane / White-neped crane
分布域 シベリア東南部や中国東北部
生息環境 河川や湿地帯など
体 長 110~125cm 程度
翼開長 180cm 程度
体 重 5~6kg 程度
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種 (VU)

マナヅルはシベリア東南部や中国東北部、モンゴル北部などのアムール川流域で繁殖し、日本へは越冬のため、冬鳥として飛来する。

国内の越冬地は鹿児島県の出水平野がよく知られているが、朝鮮半島や揚子江下流域などでも越冬する。

河川流域の湿原などに生息し、越冬地などでは河原や干潟、農耕地などにも生息する。
また、マナヅルはナベヅルに比べて渡去期が早く、多くのものが3月中旬頃までには国内から渡去する。

マナヅルは雌雄同色で、全身が青味がかった灰色や暗灰色の羽毛で被われ、頭頂から首の後ろ、喉などは白い。
目の周りや頬には羽毛がなく、赤い皮膚が露出しているのがマナヅルの特徴でもある。

足はピンクや暗い赤色で、雨覆は青味がかった灰色をしていて、初列風切や次列風切の多くは黒っぽい。

主に魚類や昆虫、カエルなどのほか、植物の茎や葉、種子なども食べる。

マナヅルは5月に1~2個の卵を産むが、巣は湿原に草を組み合わせたものをつくり、外直径90cm、高さ20cm程のものをつくる。
巣の周辺部は盛り上がり、産座は直径50cm程度。
卵は雌雄交代で抱き、30日ほどで孵化する。

近年、マナヅルの個体数は減少しており、現在は国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種(VU)としてレッドリストに指定されている。


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