動物図鑑・サビトマトガエル

サビトマトガエルさんのプロフィール



動物図鑑・サビトマトガエル

サビトマトガエル

カエル目・ヒメアマガエル科
学 名 Dyscophus guineti
英 名 False tomato frog
分布域 マダガスカル島
生息環境 湿度の高い原生林など
全 長 6~10cm 程度

サビトマトガエルはマダガスカルに分布している地表性のカエルで、名前から察せられるように全体に赤褐色をしている。

体色だけを見るとかなり派手な感じがするが、地表に堆積する枯葉などに身を隠していると保護色になっていて見つけにくい。
また、体色には幅があって、黄色っぽいものやかなり赤っぽいものもいるが、背面にはサビ色の細かい斑紋があり、腹部は黄色や白っぽい。

体は平たくて、上から見ると三角形に近い菱型のように見える。
アカトマトガエルに似ているが、サビトマトガエルには目の後から体側面にかけて黒い筋があり、その上縁が張り出したような感じになっている。
また、雄よりも雌の方が体が大きく、雄では体長6cm程度だが、雌は9cm前後もある。

マダガスカル島の東部に多く見られ、湿気の多い原生林に生息しているが、池や流れの緩やかな川がある開けた草原などでも見られる。
夜行性のカエルで、昆虫類や節足動物などの動物質を食べる。

サビトマトガエルはヘビなどの外敵に襲われると、名前のごとく、トマトのように体を膨らませて威嚇し、皮膚から乳白色の粘着質を分泌する。
この粘液は有毒で、これが外敵の目を眩ませている間に敵から逃れていく。

繁殖期は雨季で、洪水でできた一時的な止水域などに産卵し、雌は一度に1000~1500個ほどの卵を産むとされている。
詳しい寿命などは分からないが、飼育下での平均寿命は5~6年、長いもので10年程度と言われている。

このほか、サビトマトガエルは、現在のところ絶滅の恐れはないとされているが、森林伐採や開発などによる生息地の減少に伴う、生息数の減少が心配されている。

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