動物図鑑・オオヤマネコ

オオヤマネコ さんのプロフィール



動物図鑑・オオヤマネコ

オオヤマネコ

食肉目 ネコ科
学 名 Lynx
英 名 Lynx
分布域 ユーラシア大陸の温帯域より北部や北アメリカ
生息環境 草原や森林地帯など
体 長 55~130cm 程度
尾 長 10~25cm 程度
体 重 5~35kg 程度
IUCNによる保存状況評価 / 種によって絶滅危惧種

オオヤマネコはユーラシア大陸の温帯域より北部や北アメリカなどに広く分布している中型のヤマネコで、現在は4種が知られている。

体の大きさなどには差があるが、オオヤマネコの仲間はいずれも全体にどっしりとした感じで、足は長くて足先も大きい。
毛色は黄褐色や暗褐色、淡灰色などで、茶色か黒色の斑点が多数あるが、地域によって体色には変化があり、寒い地方のものは斑点もはっきりとせず、足などに見られる程度のものもいる。
しかし、オオヤマネコの耳の先には黒い飾り毛があり、尾の先も黒く、頬にも長いふさ毛が見られる。
また、腹部は白っぽい。

草原や様々な森林地帯に生息しているが、岩場や半砂漠地帯などにも姿を見せる。
普段は単独で生活していて、昼間も活動するが、主に夜間に活動する。

リスやウサギなどの小動物を主に捕らえ、北アメリカに分布するカナダオオヤマネコの生息数は、食物となるカンジキウサギの数と生息数と密接な関係があり、ウサギの数が減るとその数も減少することが知られている。

この他、鳥や魚、昆虫や両生類なども食べるが、オオヤマネコは力が強く、アカシカトナカイイノシシなども倒すことができる。
このような大きな獲物などを倒す時は、小さなグループをつくることもある。

オオヤマネコは幅広い行動域をもつ動物で、食糧事情などによって異なるが、一夜のうちに40km程の距離を歩きまわるとも言われている。
木登りのほか、泳ぎもうまく、跳躍力にもすぐれている。
また、敵が近づくと岩陰や木の枝などに身を潜めているが、遠くへ逃げて行くようなことはなく、性質は荒い。

繁殖の多くは冬の終わり頃で、妊娠期間70日程で、平均すると1産2~4子を出産する。
飼育下での寿命は20年を超えるものもいるが、野生下では10~15年程度と考えられていて、外敵はトラオオカミピューマの他、時にクズリに襲われることも知られている。

尚、オオヤマネコには、次の4種が知られている。

ヨーロッパオオヤマネコ (Lynx lynx / シベリアオオヤマネコ・Eurasian lynx)
ヨーロッパからシベリアにかけての森林地帯に生息していて、オオヤマネコの中ではもっとも体が大きい。
体長70~130cm、体重は14~35kg程度で、分布域が広いこともあり、単にオオヤマネコと呼ばれることがあるが、いつくかの亜種に分けられている。
毛色は、夏では黄褐色や赤灰色などで、冬毛は灰色が強くなるが、四季を通して暗色の斑点がある。
カナダオオヤマネコ (Lynx canadensis / Canada lynx)
アメリカ合衆国の北部からカナダ、アラスカなどに分布しているオオヤマネコで、寒冷地での生活に適したように、厚い毛と広い足をもっている。
針葉樹林に生息していて、体長60~110cm、体重は7~17kg 程度で、夏毛は褐色や茶褐色で、冬には灰色が強くなる。

スペインオオヤマネコ (Lynx pardinus / Iberian lynx)
イベリア半島に分布しているオオヤマネコで、以前はヨーロッパオオヤマネコの亜種とされていたが、現在は別種とされている。
体長60~110cm、体重は9~20kg 程度で、毛色は夏では黄褐色をしているが、冬には灰色がかり、シベリアなどに分布しているものよりも毛は短い。
また、普通は尾にもはっきりとした暗色の斑点が見られる。
オオヤマネコの中では生息数が少なく、国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、絶滅危惧種(CR)に指定されている。
ボブキャット (Lynx rufus / Bobcat)
体長55~100cm、体重は5~15kg 程度で、オオヤマネコの中ではもっとも体が小さい。
カナダ南部からメキシコ北部の森林地帯に生息していて、幾つかの亜種が知られている。
夏毛は黄色がかった赤褐色などで、冬毛は灰褐色で毛も長くなる。
尾は短いが、先には不明瞭な黒色の輪が何本か見られるが、下面は白っぽい。
また、カナダオオヤマネコとは競合するため生息域も棲み分けていて、ボブキャットは北アメリカの中部以南のヤブ地や森林、岩場などに生息している。

この他、インドからアフリカ大陸にかけて分布しているカラカル(Caraca / Caracal caracal)はオオヤマネコに似ていて、別名・アフリカオオヤマネコなどと呼ばれることもあるが、オオヤマネコとは別種で、カラカル属に属している。

また、オオヤマネコは中型のヤマネコの総称だが、ヨーロッパからシベリアにかけて分布しているヨーロッパオオヤマネコ(シベリアオオヤマネコ)は分布域が広いこともあり、ヨーロッパオオヤマネコを指して「オオヤマネコ」と呼ぶ場合も多い。

写真右下2枚はボブキャット。その他はいずれもヨーロッパオオヤマネコ。



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 今後とも園内の充実を図っていく予定ですので、動物図鑑や写真集などとして、是非利用してください。
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