動物図鑑・アカアシガメ

アカアシガメ (アカアシリクガメ) さんのプロフィール



動物図鑑・アカアシガメ

アカアシガメ (アカアシリクガメ)

カメ目・リクガメ科
学 名 Chelonoidis carbonarius
英 名 South American red-footed tortoise
分布域 主に南アメリカ中央部から北部
生息環境 サバンナや森林、草原など
甲 長 30~40cm 程度

アカアシガメ(アカアシリクガメ)は、キアシガメ(キアシリクガメ)と共に中南米に分布するリクガメで、パナマ南部からコロンビアやベネズエラ、ガイアナ、スリナム、ブラジル、ボリビア南部、パラグアイ、アルゼンチン北部など、南アメリカに広く分布している。
体はキアシガメよりは小さいが、それでも甲長が50cmほどに成長するものも見られる。

背甲はドーム状に盛り上がっているが、成長するにつれて背甲の中央部がくびれ、上から見ると細長いひょうたん型になる。
後部縁甲板の外縁は尖らず、頭部は比較的小さい。
また、雄の尾は長くて、多くは幅広いが、雌は短くて円錐形をしている。

背甲の色は黒色や暗褐色で、各甲板の中央は黄色や淡黄褐色、橙色などをしている。
四肢も黒色や暗褐色で、名前のように、ふつうは前肢の前にある大型の鱗が赤く、頭部にも赤や橙色、黄色などの斑がある。

アカアシガメはサバンナや森林、草原などに生息していて、キアシガメと同所的に見られる地域もある。
また、アカアシガメは高温多湿な環境を好む傾向があり、熱帯雨林にも生息している。

花や果実、木の葉や草類のほか、サボテンなどの多肉植物やキノコなどを食べるが、昆虫類や陸生の貝類、時に動物の死肉なども食べる。

決まった繁殖期は見られないが、多くは4~5月に見られるとも言われている。
雌は一度に2~10個、多ければ15個ほどの卵を、数回産卵する。
卵は長径40~60mm、短径35~50mm程の楕円形や直径4~5cm程の球形で、50g程の重さがある。

雌は地面に20cmほどの深さの穴を掘り産卵し、その後土などで卵を産める。
孵化期間は105~202日程で、多くは140~150日ほどで孵化し、生まれたばかりの子どもの甲長は40~45mmほどで、体重は25~30g程度。

雌雄共に5年程で性成熟し、詳しい寿命は分かっていないが、野生での寿命は30~50年程度と言われていて、飼育下では30年以上の寿命をもっている。
外敵はジャガーだが、子どもや若いものなどは、大型のトカゲやヘビ、ワニやペッカリーなど、多くの捕食者に狙われている。

このほか、アカアシガメはジャマイカやドミニカ、ハイチなどにも導入されているが、近年の農地開発や森林の伐採などにより生息域が減少していて、それに伴いアカアシガメの生息数も減少している。
地域によっては食用に利用されることもあり、更なる生息数の減少が心配されている。

尚、アカアシガメには亜種はいないとされているが、分布域が広いこともあり、いくつかの地域個体群に別けられることもある。

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