動物図鑑・カリフォルニアアシカ

カリフォルニアアシカ

カリフォルニアアシカ さんのプロフィール


動物図鑑・カリフォルニアアシカ
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和 名 カリフォルニアアシカ
分 類 食肉目・アシカ科
学 名 Zalophus californianus
英 名 California Sea Lion
分布域 アラスカ南東部からメキシコの中央部辺り
生息環境 沿岸地域
体 長 雄は2.2~2.4m、雌は1.8~2m 程度
尾 長 極めて短い
体 重 雄は250~350kg、雌は80~110kg 程度
カリフォルニアアシカは各地の動物園や水族館でよく見かけられるアシカで、ふつうアシカと言えばカリフォルニアアシカのことを指していることが多い。

繁殖期の雄は雌を誘い込んでハーレムをつくるが、普段は単独や群れで生活していて、沿岸域を移動する生活をしている。
●分布域・生息環境
●大きさ・特徴
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他

●写真ページ


カリフォルニアアシカの分布域・生息環境
カリフォルニアアシカはアラスカ南東部からメキシコの中央部辺りにかけての沿岸域分布していて、普通は海岸線に沿って生息しているが、北太平洋沿岸では河川でも発見されている。

また、海岸では主に砂浜や岩場などで見られるが、カリフォルニアアシカは桟橋や橋脚、ブイや石油プラットフォームなど、人が造った人工構造物の周辺に集まる傾向がある。


カリフォルニアアシカの大きさ・特徴

カリフォルニアアシカは雄の方が体大きく、雌の平均した体長が1.8m、体重90kg程であるのに対して、雄は体長が2.2m、体重は270kg程にもなる。

体つきも雄の方がかっしりとしていて、成長した雄の額はこぶのように盛り上がってくる。
しかし、雌雄ともに、体はトドやオタリアのように水中を泳ぐのに適した紡錘形をしている。

四肢にはそれぞれ5本の指があるが、いずれも厚い水かきでつながっていて、魚のヒレのようになっている。

また、尾はきわめて短く、後肢の間に隠れてしまっているが、アザラシ類とは違って、カリフォルニアアシカには耳たぶ(耳介)がある。

体毛は短くて密生していて、毛色は雄は黒褐色や暗褐色で、雌はやや明るく黄褐色などのようなをしているが、水で濡れていると黒く見える。

のどと胸の色は濃く、四肢も黒色に近くて、成熟した雄の首の毛はやや長くてたてがみ状をしている。

繁殖が終わった8~11月頃にかけては、古い毛が新しい毛に生え換わる換毛が行われる。
換毛は数週間かけて行われるが、この間は陸に上がっていることが多い。

動物園や水族館などでもその様子を観察することができるが、換毛の時期には古い毛と新しい毛が混ざっているので、全体にマダラ模様などに見える。


カリフォルニアアシカの生態・生活

カリフォルニアアシカは、繁殖期以外は単独や群れで生活していて、沿岸域を移動する生活をしている。

雄は移動性が強く、分布の北限まで移動するが、雌や子どもは繁殖地となるカリフォルニア半島付近から遠くは離れない傾向がある。

また、海岸から100km辺りまでで見られるが、雄は海岸から400km以上も離れた海域まで移動することがある。

雌雄ともにほとんどの時間を海上で過ごし、頻繁に潜水しては採餌している。

時には陸に上がって休息するが、カリフォルニアアシカは2週間ほどのあいだ海にいることもあると言われている。

水中では敏捷で、泳ぐ時には体を上下に運動させるだけではなく、前肢を巧みに使って自由に泳ぎまわることができる。

ふつうは水面に頭を出して泳いでいるが、採餌する時や急ぐときには潜水し、水中では時速25~30km程の速さで泳ぐことができる。

潜るときには鼻の穴を閉じることができ、急ぐときの泳ぐ速さは時速40km程にもなることがあると言われている。

潜水時間はふつうは2~3分程で、水深70~80m辺りまで潜る。
しかし、長ければおよそ15分程も潜っていることができるほか、潜水深度は270~300mに達すると言われていて、カリフォルニアアシカは潜水能力にも優れている。

一方、地上では這うようにして移動するが、アシカ類はアザラシ類とは違って前足と後ろ足で体を支えて腹部を地面から離して歩くので、カリフォルニアアシカは地上でも意外と速く動くことができる。
また、移動する距離も遠くまで移動することができる

カリフォルニアアシカは主に魚類を食べるが、イカやタコなどの軟体動物や時には貝類なども食べ、特にイカを好むとも言われている。

餌が豊富でないところでは小さな群れや単独で見られるが、餌が豊富なところでは大きな群れをつくる傾向がある。

また、魚が安定して得られるような河川では、その河口に集まることも知られていて、サケなどの遡上に合わせても多くが集まってくる。

アメリカ合衆国のオレゴン州とワシントン州の間にあるボンネビル・ダムは、コロンビア川の河口から240km程の上流部にあるが、そこでも観察されていて、カリフォルニアアシカはかなりのあいだ淡水域でも生活できる。

外敵はシャチやホオジロザメなどだが、時には魚網などの漁具に絡まったりすることがある。

この他、カリフォルニアアシカは注意深い性質で、岩の上で休んでいるときも、見張りのものがまわりを警戒している。

一方、飼育下ではよく馴れ、利口で物覚えもよいため、動物園などでも人気がある。
一度覚えた芸などは忘れることがなく、一度中止した後、5年を経た後でも同じ芸を演じたことが知られている。

また、カリフォルニアアシカは自然下では河川でも見られるが、淡水での飼育は目に疾患を起こすものが多く、目が白濁するとされている。


カリフォルニアアシカの繁殖・寿命

カリフォルニアアシカの繁殖地は、アメリカ合衆国のカリフォルニア州南部辺りからカリフォルニア湾を含むカリフォルニア半島にかけてで、繁殖は5~8月頃にかけて見られる。

繁殖の多くは7月上旬頃に見られるが、この時期の雄は陸に上がって縄張りをつくり、雌を誘い込んでハーレムをつくる。

ハーレム内の雌の数は5~20頭程と幅があるが、雌は雄の縄張りの間を自由に移動し、特に留められるようなことはない。

また、カリフォルニアアシカの雄は、繁殖期には縄張りを守るために採餌に出かけることはなく、体に蓄えた脂肪を消費して過ごす。
その為、体の大きな雄がより多くの繁殖の機会を得ることになるが、縄張りは海の近くにつくられることが多い。

繁殖に参加できない若い雄は互いに集まっているが、雌をめぐって、しばしばハーレムをもつ雄と争いが起きる。

カリフォルニアアシカの繁殖は一夫多妻で行われ、雌の妊娠期間は11~12ヵ月程あるが、受精卵の遅延着床があるため、実際には9ヶ月程度と考えられている。

雌はふつう1産1子を出産し、生まれたばかりの子どもは全長50~75cm程度、体重は5~6kg程で、歯はすでに生えている。

育児は雌が行い、はじめの1週間から10日ほどの間は子どものところに留まって授乳する。
その後は2~3日ほど採餌のために海に出かけ、再び授乳のために子どものところに戻ってくる。

母親は、戻ってくると鳴き声をあげて子どもを呼ぶが、子どもは自分の親の声をよく聞き分けることができる。

子どもは生後2週間ぐらいで、どうにか浅瀬を泳げるようになる。
この頃には、親が獲物を獲りに行っている間、子どもは互い集まってグループを作るようになる。

授乳期間は6~12ヶ月と幅があるが、これは食糧事情や母親の年齢、健康状態などによるとものと考えられている。

9月頃には繁殖地を離れて回遊に出るが、カリフォルニアアシカは沿岸域を移動し、オットセイのように大きな回遊をすることはない。

また、雄は分布の北限まで移動するが、雌や子どもは繁殖域から遠くには離れない傾向がある。

雌雄共に4~5年程で性成熟し、野生下での寿命は15年程と言われているが、飼育下での寿命は長く、25~30年程と考えられている。


カリフォルニアアシカの保護状況・その他

カリフォルニアアシカは、かつては様々な目的で乱獲され、生息数は著しく減少した時期があったが、現在は絶滅の恐れはなく、生息数も安定していると言われている。

尚、日本海の竹島付近にもかつてはカリフォルニアアシカの亜種とされるニホンアシカが生息していたが、近年絶滅したと考えられている。

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