アメリカバイソン (アメリカバッファロー、アメリカヤギュウ)さんのプロフィール |
アメリカバイソン |
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(アメリカバッファロー、アメリカヤギュウ) 偶蹄目 ウシ科 |
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学 名 | Bison bison | |||
英 名 | American Bison | |||
分布域 | 北アメリカ | |||
生息環境 | 草原地帯 | |||
体 長 | 2.7~3m (雌では1.8~2.4m) 程度 | |||
尾 長 | 50~90cm 程度 | |||
体 重 | 800~1,000kg (雌では平均で500kg) 程度 | |||
IUCNによる保存状況評価 / 準絶滅危惧種 (NT) |
アメリカバイソンはアメリカ合衆国の中西部やカナダ西部などに分布しているヤギュウで、別名・アメリカバッファローなどとも呼ばれている。 全体に重量感のある体つきをしていて、肩から背中部分にかけて盛り上がり、体の後ろ部分は低い。 雌よりも雄の方が体が大きく、大きい雄だと体長が3.8m、体重は1.400kg程になるものも見られる。 頭部は長い毛でおおわれ、耳はヨーロッパバイソンのようによく見えることはない。 体毛は明るい褐色で、冬期には茶褐色や茶色の混ざった黒色などだが、頭部は黒っぽい。 また、雌雄共に角をもっていて、角は湾曲して短いが、それでも雄の大きいものでは50~60cm程にもなる。 聴覚と嗅覚に優れているほか、重たい体に似合わず、時速62km程の速さで駆けることができ、1.8m程の高さを跳ぶこともできるとも言われている。 主として草原地帯に生息しているが、半乾燥地や低木林・雑木林などにも生息していて、主に朝や夕方に草類や木の葉などを食べる。 また、平野部に多く見られるが、斜面が急でない丘陵や山地の他、標高2400m程の所でもしばしば生息している。 アメリカバイソンは群れを成して生活しているが、雄雌は繁殖期以外は別の群れをつくって生活している。 群れはふつう20~30頭ほどで、雌の群れの中にはその子ども達が含まれていて、雄はふつう雄同士で別の群れをつくっている。 しかし、雌の群れの中には、老いた雄が見られることもあり、若い雄は単独でいるものも見られる。 このほか、季節によって移動する生活を送っているが、雪が積もる冬場には足や頭を使って雪を掻き分け、コケ類などを食べる。 また、冬毛は耐寒性があり、体に積もった雪が溶けることなく、体温の低下をよく防いでいる。 一夫多妻で、繁殖は6月下旬から9月にかけて見られる。 妊娠期間は274~285日程で、普通は1産1子を出産する。 生まれたばかりの子どもの体重は15~25kg程で、生後数時間ほどで歩いたり走ったり出来るようになる。 また、毛色は赤っぽいが、2ヵ月半程で茶色っぽくなり、4ヵ月頃には完全な茶色になる。 平均した授乳期間は7~8ヵ月程で、雌で2~3年、雄では3年程で性成熟する。 野生での寿命は10~15年程度、飼育下では25年程度と言われているが、飼育下では40年の寿命を持つことが知られている。 アメリカバッファローはインドガウルやスイギュウなどと並ぶ大型の動物だが、時にはオオカミの群れに襲われることがあり、ピューマやヒグマの亜種であるグリズリーなども、子どもや、時には成獣のアメリカバイソンを襲うこともある。 また、かつては見られたアメリカバイソンの大移動は昔のことになってしまっている。 19世紀の初め頃までは、アラスカからメキシコ北部まで、北アメリカには数千万頭のアメリカバイソンが生息していたと言われているが、毛皮や肉を目的とした著しい乱獲や単なる狩猟のために、1889年にはわずかに541頭を残すだけになっていたと言われている。 その後は保護を与えられ、野生状態では現在30,000頭ほどのアメリカバイソンが保護区域などで生息していると言われている他、個人の牧場などでもかなりの数のアメリカバイソンが飼育されるようになっている。 しかし、それでも個体数は安定しているとは言えず、現在アメリカバイソンは国際自然保護連合(IUCN)の保存状況評価によって、準絶滅危惧種(NT)としてレッドリストに指定されている。 尚、アメリカバイソンは草原に生息するヘイゲンバイソン(Bison bison bison)と、雑木林などに生息するシンリンバイソン(Bison bison athabasca)の2亜種が知られているが、いずれも同種として扱われることもある。 このほか、ヨーロッパバイソンも本種と同様で個体数が少ないが、アメリカバイソンよりも更に少なく、国際自然保護連合のレッドリストでは絶滅危惧種として指定している。 ウシ科の動物へ / このページの先頭へ |
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