動物図鑑・チュウゴクオオカミ

チュウゴクオオカミ

チュウゴクオオカミさんのプロフィール


動物図鑑・チュウゴクオオカミ
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和 名 チュウゴクオオカミ
分 類 食肉目・イヌ科
学 名 Canis lupus chanco
英 名 Himalayan wolf / Tibetan wolf / Chinese wolf / Mongolian wolf
分布域 ロシア南西部からインドのヒマラヤ地方など
生息環境 森林地帯や山岳地帯など
体 長 90~150cm 程度
尾 長 30~40cm 程度
体 重 22~40kg 程度
IUCNによる保存状況評価 / 絶滅危惧種 (VU)
チュウゴクオオカミは分布域の広いハイイロオオカミ(タイリクオオカミ)の亜種で、別名・ヒマラヤオオカミと呼ばれることもある。
習性などは他のオオカミと同じで、「パック」と呼ばれる家族単位の群れで生活している。

●分布域・生息環境
●大きさ・特徴
●生態・生活
●繁殖・寿命
●保護状況・その他

●写真ページ


チュウゴクオオカミの分布域・生息環境
チュウゴクオオカミは、モンゴルから中国北部や中央部、ロシア極東地方や朝鮮半島などにかけて分布していて、チベットやネパール、ブータンやインドのヒマラヤ地方などにも分布している。

主に森林や山岳地帯に生息しているが、草原や砂漠地帯のほか、標高4000mもの高地にも姿を見せる。

また、チュウゴクオオカミは、別名・チベットオオカミ、モンゴルオオカミなどと呼ばれることもあるが、その場合は、分布域が異なる2亜種を指していることもある。

チベットオオカミはチベット高原やヒマラヤ地方、モンゴルオオカミはモンゴルや中国などに分布しているものを指していて、それぞれを別亜種とする意見もある。


チュウゴクオオカミの大きさ・特徴

チュウゴクオオカミはオオカミとしては中型で、体長90~150cm、22~40kg程の体重がある。

体は雌よりも雄の方が大きく、四肢はハイイロオオカミよりもやや短いこともあり、全体にがっしりとした体つきをしている。

体毛は密で長く、毛色は白や灰色、淡い黄褐色や茶色、黒色など、ほかのオオカミと同様で変化があるが、ふつうはこれらの色が混ざっているほか、季節によっても変化がある。


チュウゴクオオカミの生態・生活

チュウゴクオオカミは、群れでの生活を営むこと、縄張りを主張することなど、習性は他のオオカミと同じで、食性も変わることがない。

ふつうは5~10頭程の「パック」と呼ばれる家族単位の群れで生活していて、群れは成熟した優位な雌雄によって率いられている。

また、時には家族以外のものも群れに入っていることがある一方、雌雄のペアで見られることもある。

チュウゴクオオカミは主に夜間に活動するが、日中も活動し、木の洞や岩の割れ目などを巣穴にしている。

雑食性で、植物質のものも少しは食べるが、主にウサギモンゴルマーモットなどの小動物のほか、アカシカイノシシバーラルなどの大きな哺乳類も倒してしまい、時にはヤギヒツジなどの家畜を襲うこともある。

狩りは単独や、大きいものを倒す時は群れで行われるが、獲物を狙うときの走る速さは、時速60kmを超えると言われている。

外敵にはヒグマアムールトラアムールヒョウなどが挙げられるが、チュウゴクオオカミは群れで生活していることもあり、実質的にはそれらの動物と並ぶ頂点捕食者になっている。


チュウゴクオオカミの繁殖・寿命

チュウゴクオオカの繁殖期は主に1~3月頃にかけて見られ、繁殖は優位なペアによって一夫一婦で行われる。

雌の妊娠期間は2ヵ月程で、1産2~6子、多くは4~6子を出産する。

生まれたばかりの子どもの体重は500g程で、育児は雌が行うが、雄は雌に食べ物を運んだりして育児に参加し、ほかのメンバーも同じように育児を手伝う。
授乳期間は2ヵ月程で、雌雄共に2~3年で性成熟する。

チュウゴクオオカの寿命もハイイロオオカミと同じで、野生で長いものは10年程度、飼育下では15年、長くて20年程度と言われている。


チュウゴクオオカミの保護状況・その他

チュウゴクオオカミは広く分布しているが、現在、国際自然保護連合(IUCN)では絶滅危惧種(VU)に指定している。

主な原因は、近年の開発などによる生息地の減少や分断化で、それに伴い生息数が減少している。

放牧地の拡大によって人との軋轢なども増加していて、家畜を害するとして駆除されることもある。

ところで、チュウゴクオオカミの学名や亜種についての扱いなどについては、未だ議論の的になっている。

国内では本種・Canis lupus chancoをチュウゴクオオカミ、或いはチベットオオカミやモンゴルオオカミなどとも呼んでいるが、朝鮮半島や中国、ロシア極東地方やモンゴルなどに分布しているものをC. l. chanco(モンゴルオオカミ)、チベット高原やヒマラヤ山脈に分布しているものをC. l. laniger(或いはC. l. filchneri・チベットオオカミ)とする説もある。

また、チュウゴクオオカミはヒマラヤオオカミとも呼ばれるが、その場合は、モンゴルオオカミ、チベットオオカミを同亜種とすることになり、広い分布域をもつことになる。

いずれにしても、チュウゴクオオカミには幾つかの呼称があり、亜種についての分類は今後の研究が待たれる。

尚、チュウゴクオオカミと同じハイイロオオカミの亜種であるニホンオオカミ (ホンドオオカミ / C. l. hodophilax) は、北海道を省く国内に生息していたが1905年に奈良県で捕獲されたものを最後に絶滅している。
ニホンオオカミはオオカミの仲間でも最小のもので、体長が95~114cm、尾長30cm程で、中型の日本犬程度の大きさであったと言われている。

また、北海道や樺太に生息していたエゾオオカミ (C. l. hattai) も同時期に絶滅したと考えられているが、サハリンや千島に生息しているオオカミは、エゾオオカミと同じ亜種であるという説もある。

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